テレビが乳児に与える影響|保育士資格取得スクール

テレビが乳児に与える影響

育児・子育て 2021年09月10日

 日々の情報やお母さんの息抜きに必要なテレビですが、小さい頃からテレビを見る時間が多いとよくない影響があるのでは…と心配されている保護者の方も多いのではないでしょうか。テレビがどんな影響を及ぼすのかという参考にしていただければと思います。

生まれたばかりの赤ちゃんの視力はほとんどなく、色の識別ができるようになるのが2ヶ月頃でお母さんの顔が認識できるようになるのが5ヶ月頃です。その後1歳では0.2以上になり小さい物でも見えるようになります。そうして3歳ころまでに1.0近くまで見えるようになっていきます。

まわりが見えるようになってくるのは1歳頃なので、生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんど見えていません。テレビを見ているように見えてもテレビから聞こえる音や映像が気になっているだけでテレビを見ているわけではないのです。ただ気をつけたいのはテレビを横から見せてしまうことです。横から見る癖がついてしまうと、両目を使って同じものを見るということができなくなって斜視になりやすくなってしまうと言われています。

テレビの音にも気を付けなければいけません。

乳児は視力も聴力もまだ未熟です。テレビの雑音とお母さんの問いかけの声に区別がつかなくなってしまい、お母さんの声に反応しにくくなることがあります。乳児はお母さんとの会話のやりとりによって言葉を覚え、会話ができるようになっていきます。長時間のテレビの雑音によってお母さんの声が認識できないと言葉を覚えることにも悪影響を与えてしまいます。

テレビをつけるときは長時間にならないようにしたり、食事中などは消す癖をつけたり、また横から見たり見上げるようにしないように注意したいですね。

テレビは悪い影響ばかりではありません。

見方を工夫すれば乳児の発達にも良い影響を与えてくれます。月齢に合った番組を選び、テンポのゆっくりな言葉の聞き取りやすい番組を選びましょう。子どもが同じものや同じことを何度も繰り返すのは、予想できることが楽しいからです。何度も見ることで予想が立てられて、映像に繋がる単語を覚えることにもつながっていきます。

ダンスや体を動かす番組では、お膝の上でお母さんと一緒に歌ったり踊ったりするだけでもスキンシップになります。

テレビを見ることは工夫次第で子どもの発達にも良い影響も与えてくれます。

親子で楽しめるように使い方を考えていけるといいですね。