やけどの対処方法|保育士資格取得スクール

やけどの対処方法

育児・子育て 2021年09月24日 キーワード , , ,

気をつけて生活していても、火傷してしまう危険な場面はたくさんあります。
火傷をしてしまった時に、咄嗟に判断して対応できる参考にしていただけたらと思います。

寝返りからハイハイをするようになりつかまり立ちへ。

子どもは1歳から2歳のうちにどんどん心身が発達し、行動範囲がますます広がりそれにより色々な事故の危険性が出てきます。
今回はその中で、子どものやけどについての対処方法などを紹介します。
・やけどの多くは手指などに軽いやけどを負って通院する程度で済みますが、中には顔面や頭部に酷いやけどを覆ってしてしまう事もあります。特に乳幼児は、大人よりも皮膚が薄いため、やけどをしてしまうと皮膚の奥深くまで影響して重傷化してしまう場合があります。
・炊飯器や電気ケトル、コンロなど大人にとって身近なものが乳幼児にとってはやけどの事故を及ぼす危険が潜んでいることがあります。

対処方法

火傷は初期の対応と治療が大切と言われています。
・やけどした部分を15〜20分間、水道水やシャワーなどの流水で冷やします。
・着衣の上から熱湯を浴びた場合は、無理に脱がせようとしていけません。その場合は、衣服を着たまま冷やします。 何故かと言いますと、皮膚が服と一緒に剝がれてしまう事を防ぐためです。
・やけどが広範囲で、全身に流水を掛けるような場合は、低体温に注意する。
・子どもは低体温になりやすい為、冷やす部分以外は温かい毛布で体をくるむ
・火傷の程度によっては水膨れができます。破れるとそこから細菌感染しやすいので十分に注意しましょう。また軽い水膨れは自然と皮膚に吸収されます。大きい水脹れの場合は病院を受診して下さい。

※アロエやみそなどは塗らないようにしてください。『火傷の時にこれを塗るとよい』という民間療法の話を良く聞きますが、細菌感染を起こす原因となることがありますので気を付けましょう。

⚫️やけどの範囲が全身の1%以上の場合は、必ず病院を受診し、関節やけど(皮膚引き連れで動かしにくくなる)や顔のやけど(気道のやけどの可能性)も受診して下さい。
⚫️万一全身の10%以上の火傷になると子どもの場合は危険な状態になりますので至急救急車を呼びましょう。
⚫️重傷度の目安は次に述べる1〜3度に分けて判断する。
1度→「皮膚が赤くなりヒリヒリする程度」。日やけと同じ程度なので、皮膚を刺激せず冷やして回復を待ちます。
2度→「水膨れができる程度」。水膨れ破らずにガーゼで覆い病院へ行きましょう
3度→「黒く焦げる、皮膚がただれる状態」の場合は、至急病院へいき、場合によっては皮膚移植を行う必要があります。