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保育園だけではない!学童保育も第5波で対応に追われる

2021年09月11日 ニュース

新型コロナウイルスの第5波の影響で、全国各地の保育園や学校でクラスターが発生し、休園・休校を余儀なくされています。
学童保育所(放課後児童クラブ)も同様で、現場では日々緊張が続いているとのことです。

保育園に通う子どもの中には、きょうだいが小学校に通っている子も多くいます。12歳以下はワクチンの接種ができないため、子どもが家庭にウイルスを持ち帰り、家族全員が感染するケースも相次いでいるとのことです。
親や保育士、学童保育指導員も日々緊張を強いられ、ストレスフルな日々が続きます。子ども達の心身の発達に影響がないがとても不安です。

一番気を使うのはおやつの時間

ある横浜市の学童保育指導員の話によると、学童保育中に最も気を使うのは「おやつの時間」とのことです。
横浜市から2学期の運営について「おやつの提供は原則中止」との通知がありました。しかし、夕方子どもたちが空腹になるのに、おやつをなくしてよいのか、と悩んだそうです。

保護者や学校長と話し合いを重ねた結果
・手洗いと消毒を徹底させる
・1人1つの小型テーブル
・テーブル同士距離をおく
・子どもは1人づつ黙食
このように対策を徹底しておやつを提供するようにしたとのことです、しかし常に不安はあります。

学童保育の慢性的な人手不足が顕在化か

さいたま市のある学童保育指導員によると、そもそも、学童保育の広さの基準が狭いと感じているそうです。
そのため、3密を避けることは難しく、子どもたちが1ヶ所に集まってしまうので、分散させるためにかなり気を配っているとのこと。

もっと指導員の数が増えれば対応できますが、学童保育はどこも人手不足。これまでも様々な問題点が指摘されてはきましたが、コロナ禍で一気に問題が明るみにでたのでは、とも語っています。

働く親への利用制限が厳しくなってきた学童保育

学童保育は、保育園と同様、コロナ禍でも原則開所とされてきました。厚生労働省の調査によると9/2現在で、感染者が確認された学童保育は全国で767か所。児童1,039人と職員341人の感染が確認されています。
学童保育ではクラスごとに分かれて行動することはないうえ、人数も多いので対策が難しいとされています。
東京都世田谷区では保護者に対し、可能な限り利用の自粛を求めているとのことです。

優先的にワクチンを打てる仕組みはあるのだが実施はまだ一部

北九州市や世田谷区など、全国の自治体では学童の職員がワクチンを優先的に打てる仕組みを整えています。しかし実施は一部にとどまっているとのこと。
全国学童保育連絡協議会は、「12歳未満の子どもはワクチンを打てないため、子どもに接する仕事に従事する人が接種すれば感染拡大は防げる」とし、優先的に接種ができるように要望しています。
日本小児科学会や日本小児科医会も、同様に求めているとのことです。

2021年9月7日(火)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

 

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